自転車

801 名前:1投稿日:04/07/29 16:41 ID:RQsa7iKW
エニグマな感じではないけど、あれ?っと思った話いくつか。

漏れはチャリで通勤していたことがある。
今は原付に乗っているが、チャリからそれに変えたのは妙な理由が
あったからだ。漏れの勤め先は駅のすぐ側にある。便がいいので、いつも
駅の自転車置き場にチャリをとめていた。有人ではあったけど、
すみっこには放置自転車が何年も埃を被ってるようなところだった。
ある時、漏れが帰ろうとすると、隣に埃を被った自転車がとまってた。
サドルの横に、油性ペンでAnriと書かれたオレンジの子供用自転車。
Anriのiの点をハートで書いてあって、いかにも子供のってかんじだった。
(あれ、おかしいな。埃被ってるってことは放置自転車だよな。
何で隣にあるんだろう)と思いつつ、家路についた。
次の日も同じようにその自転車置き場にとめた。
そしたらまた、帰りにはそのオレンジのチャリがある。それが一週ほど続いた。
何となくいやになってきて、その次の日から一番入り口に近いところに
置くようにした。誰かのいたずらだったら、事務所から見えるとこに
置くのが得策だと思ったから。

802 名前:2投稿日:04/07/29 16:53 ID:RQsa7iKW
そしたら帰りにはまた隣にそれが来ている。
しかも、今度は百均で売っているようなチェーンロックで、そのチャリと
俺のチャリとを繋いでとめられている。
鍵もないし、あったとしても開きそうにないような錆びたやつだった。
管理してるおっちゃんに聞いても、妙な人はいなかったし
おっちゃんが動かしたわけでもないらしい。聞けば、そのオレンジのチャリは二年ほど
前から持ち主が現れてない、正真正銘の放置自転車だそうだ。
おっちゃんも首をかしげつつ、チェーンロックを切るためにペンチを探しに
行ってくれた。戻ってくるまでに用を足したくなって、漏れは自転車置き場の
トイレを借りた。
ああやれやれ、と思いながら出てくると、チェーンロックもオレンジのチャリも
そこから無くなってる。時間にして一分くらいの間のことだ。
戻ってきたおっちゃんともう一度首を傾げて帰った。
次の日放置自転車の中を探すと、オレンジの自転車がやっぱりあった。
でも、それはどう見ても、動かされた様子がなかった。
タイヤも埃被ってたし、手の形に埃が払われてるところもなかった。
気味も悪いし、ちょうどボーナスもでたしで、専用の駐車場が使える原付を
買って、それっきり自転車置き場にはいっていないが、なんだったのか。
いくつか書こう、と思ったけど長くなりそうなのでやめときます。
まとめて投稿できんくてごめんよ。

テレビの裏から

701 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:04/07/25 01:56 ID:XE+EvTWW
子供の頃の話だけど、未だに鮮明に覚えてる。
何度か母に問いただしたけど、夢だよと言われた。


私が2~5才くらいのころ。父も母も共働きで、小さい私は寂しい思いをしていた。
祖母も来てくれたけど、いつもじゃなかった。

昼間、時々寂しくて泣いていると、なぜかテレビの裏から母が笑顔で現れ、そのたび私は安心した。
その後、母が帰ってきて、私はあれまたお母さん?と不思議に思った記憶がある。
母は、テレビの裏から現れるなんてしたことない、と言った。そりゃそうだ。

あと、夜中に目が覚めて、父と母を見ると、時計の秒針の音にあわせて、二人の体が浮遊していた時も何度か。

なんだろうね、小さい頃ってふしぎ。

用水路

672 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:04/07/22 15:06 ID:uoQtkCXz
私が3、4歳くらいの事だからもう20年前になるだろうか。
今は東京に家族全員で暮らしているのだが、この頃は祖父母の住む新潟の大豆(この漢字でよかったよな…)という所に住んでいた。
ある日、私が一人で家の外に出ると、目の前の道の脇にあるコンクリートの用水路の方まで駆けていった。
この用水路というのは堀が深いドブに蓋が外れてるようなやつで、わりと綺麗でいつもチョロチョロと細く水が
流れていた。中を覗き込むと、見知らぬ小学生の女の子が二人で遊んでいた。
こちらに気付くと「おいで、一緒に遊ぼう」と誘ってくれたので嬉しくなった私はすぐ下に降りて彼女達と遊んだ。
何をして遊んだかは覚えていないが、底の水をバチャバチャ踏んだのですぐにずぶぬれになった。
と、上で「何やってんだ!」という声がしたので見上げると、祖父がいた。服が濡れていたので何か怒っている。少し待ってろと言って
祖父は一旦家に戻った。女の子たちは互いに顔を見合わせると、「じゃあ私たちもういくね」と言い、途中で蓋が閉まってトンネル状になっている方向
へ帰っていった。トンネルといっても中は真っ暗で狭いしクモの巣だらけだし「何であんな所から帰るんだろう」と幼心に思った。するとすぐに祖父が
毛布を持って戻って来て私を引き上げた。「あたしいまあの子達と遊んでたよ」「何言っとるんだ、お前が一人だけで用水路で遊んでただろうが」と言った。
先ほど祖父が覗き込んだ時には彼女達は絶対に居たのに、何でそんな事を言うのかと私は解せなかった。
あれ以来、あの女の子を見かけた事は一度も無い。
全く怖くないんだけど、幼い頃の記憶の中でとりわけ強烈に残ってる出来事だった。

シャボン玉

634 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:04/07/20 00:34 ID:RkSi3L9r
>>618読んで思い出した。

自分が小学5か6年生の頃の話。
星空を見るのが好きな自分は、
ある冬の夜に自宅の物干し台で空を見上げていた。
当時の自宅はビルの谷間に建つ木造住宅だった。
自宅の前には8階建てのビルが建っていて、
そのビルの屋上には数メートルの高さの広告塔(四角柱)が乗っていた。

都会なので星は少なかったけど、その数少ない星を眺めていると、
南の方から何かが飛んできた。

それは直径2・3メートルはありそうな、
巨大シャボン玉状の物体だった。
風に揺れる大きなシャボン玉と同様に、
ぶよぶよと歪みながら飛んできたその物体は、
割れもせずに向かいのビルの広告塔の更に上を通り過ぎていった。

物体は透明なので向こう側の夜空が透けて見えていた。
透明といってもシャボン玉のように、
表面が街の灯りを反射してキラキラするので形が見えていた状態だった。
そして南から飛んできたそれは、北の方角へ飛び去っていった。
自宅はビルの谷間だったので、すぐに他のビルに隠れて見えなくなったが。

未だにアレが何だったのかは判らない。
風をはらんだ大きなビニール袋の見間違いではない(角とか継ぎ目は無かった)。
似たようなものの話も聞いたことがない。
何か似た話があったら教えて欲しい。

プルタブ

611 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:04/07/19 12:55 ID:3pjjaytw
小学5年生の夏、集団旅行に行った帰りのこと。

貸しきりの電車の中、友人と缶ジュースを飲みながら雑談をしていた。
私はスポーツ飲料を飲み干し、その缶を窓辺に置いて、
網棚の上から荷物を下ろした。その間十秒足らず。
ふと缶を見ると、プルタブが完全に閉じている。
誰か別の子のもので、手がついていないのではと思って缶を振ったが、
缶は軽く、中からは少しだけ残った水分の音がぴちゃぴちゃと聞こえるだけだった。
あまりに不思議なので、友人たちや引率の大学生に見せた。
誰も謎を解明できなかった。

結局その缶は持って帰って、親にも見せた。やはり謎だった。
何年か取っておいた。
中学生になり、そろそろ捨てようと思って、最後にプルタブを開けてみようと思った。
プシッと軽快な音がして缶は開いた。中はやはり空だった。
どういう力が作用して、飲み干した缶のふたが閉まったんだろう。

石垣から

537 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:04/07/14 17:07 ID:PW8JeqF6
10年以上前に私が体験した話。
私が通っていた中学は毎年秋に写生大会があり、
私が中二の時は有名なお城の風景を描くことになった。
写生大会はその日丸々かけて行うので途中で絵に飽きて
遊ぶ学生も出てきた。
その中に同じクラスのある男子グループが石垣を登って遊んでいた
のだが、石垣を登っている最中に大きな石がとれて
中に変な物があると騒ぎ始めた。
男の子達が石垣から取り出してみると、朽ちた木の箱と
水晶などが入っていて、箱の中には密教の儀式で使うような
文字(記号?)がびっしり書かれた紙が沢山入っていた。
「工事で事故死した人を鎮めるためか、お城の鬼門のような
所を守るために設置された物か分らないけど、気味が悪いなあ」
と私は遠めで見ていた。

続く

538 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:04/07/14 17:08 ID:PW8JeqF6
続き

箱を取り囲んでいる男子達からはなれて、箱が入っていた石垣の
穴に目をやると、穴の中から黒い煙のようなものが出てくるのが見えた。
黒い煙は穴の前でまず丸くひとつになり、それから帯かヘビのような
形になって箱に夢中になっている男子達を取り囲んだ。
「うわっ、何かマズイのでは!」
と思ったのだが男子達や近くで絵を描いている他の学生には
見えていないようだっだ。
しばらくすると黒い物は囲むのをやめ、ヘビのようにうねりながら
北の空に飛んでいった。
私は霊感が無いので不思議な体験だった。

洒落にならない話だとその後に男子達が怪死・発狂したり
するのだが、そういう大変なことは起きなかった。
強いて言えばその男子達は運動も勉強もできて女子に人気の
グループだったのに、今は若禿だったり、受験や就職などで
躓いちゃってなんとなく不完全燃焼な状態になっているところかな。

カーテンレールの上

534 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:04/07/14 15:18 ID:FPgtCYNN
 母親つながりで。

 確かまだ小学生だった頃、二段ベッドの上段に寝ていて、ふと目を覚ますと
ベッドに父が取り付けたカーテンのレールの上から母が覗いている。
 ああ、ちゃんと眠ってるか心配して見に来てくれたんだなー、でも私、目を覚ましてるのに
何も声をかけてくれないって変だなぁ、と思いながら寝返りを打ち、そこで状況の異様さに
気が付きました。
 母はかなり小柄なほう。対して、二段ベットに取り付けられたカーテンレールの位置を
考えると、その上から覗くのには余程高い踏み台でも持ってこないと無理。実際、先程見た
母の頭は、髪が天井に付きそうだった…。
 ぎょっとして起き上がってみると、既に母の姿はそこになく、何とはなしに心配になって
隣の部屋を確認すると、母はすっかり熟睡していて起きる気配もなし。

 翌朝一応当人に聞いて見ましたが、夜中に起きた覚えはないとのことで、夢でも見たのだろうと
言われました。夢…にしちゃ、無表情がコワかったよ、お母さん。
 あ、ウチの母はその後何事もなく、元気一杯で過ごしております。

365 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:04/07/05 00:10 ID:ExaEcFiW
ずっと封印してた話。誰にも言ったことがなかった。
もう時効ってことで書いちゃいます。

俺が高二の頃、家中留守で、部屋でくつろいでいた時。
漫画とか読みながらゆっくりしていると、隣の姉の部屋からゴトゴト音が聞こえた。
「なんだろう?」とは思ったけど、触らぬ神に祟り無しってことで、あえて詮索せずにいた。
そのまま漫画を読む事数十分。
またも姉の部屋から、今度はドン!と何かが床に落ちる音。
流石にちょっとやばいかもとか思い出してきて、漫画から目を離して扉を凝視していた。
俺の部屋は基本的に開けっ放しなので、そこから姉の部屋の扉が見える。
何か動きは無いかと待ち構えていると、微妙に姉の部屋の扉が開いた。
ギィ・・・みたいな。
そのときはっきり見た。
俺のすね当りの高さの腕が、扉を押し開けるところを。

366 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:04/07/05 00:20 ID:ExaEcFiW
正直、心臓は鳴り止まないし、逃げ出したいとも思った。
けど、好奇心のほうが勝っていたのか、そのまま俺は座ったまま扉を見ていた。
姉の部屋のヤツは、そのまま動きを見せない。
物凄く時間が長く感じられて痺れを切らし、俺は思い切って声をかけてしまった。
  「誰かいるのか?!」
と俺が声をかけたのとほぼ同時で、腕はもう少し扉を開けた。
が、俺の声にびっくりしてか、腕は一瞬で部屋の中に引っ込んでしまった。
またも沈黙が訪れる。
多少気分にも余裕が出てきた俺は、正体を確かめてやろうと立ち上がろうとしたその時、
姉の部屋の扉がバーン!と物凄い音を立てながら開いたと思ったら、
途中でピタッ、と止まって再びバーン!と凄い音を立てて閉まった。
俺は、誰かが帰ってくるまで身動き一つ取れなかった。

その後、姉の部屋を見せてもらったけど、特に怪しい奴はいなかったです。
あれはなんだったのかなぁ・・・