- 591 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:04/05/31 21:30 ID:Dd2kXG3i
- 私の母の体験談。
ある日古湯として有名な兵庫県の温泉宿を訪れた。
夕食の時間が迫っていたので、その前に湯に入ろうと浴衣に着替えることに。
備え付けのチェストを開くと、突然視界が広がり、四畳半ほどの和室で親子らしい4人が卓袱台を囲んで食事の真っ最中。
驚いて固まっている母に気づいたらしい親子の視線を浴びつつ、
「し、失礼いたしました」
と、扉を閉めた母。
気を取り直してもう一度開くと、浴衣と丹前があったので急いで取り出し、二度とそのチェストは利用しなかったらしい。
「どこでもドアじゃあるまいし」
と私がつっこむと
「なに?それ」
と母。いわゆる見える人ではないんですが、ちょっと天然ボケ入ってます(笑
ありえない場所、もう会えない人、今ではない時間、 幼い頃の不思議な記憶、 見えるはずのないもの。 そんな、怖くはなくても奇妙な経験を書き込むスレッド、 「不可解な体験、謎な話~enigma~」のエピソード置き場です。
温泉宿
時を隔てて
- 585 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:04/05/31 16:14 ID:ICA9Zse2
- 今までの書き込みを読んでて、ちょっと思い出した話がある。
霊媒体質の人には意識が入れ替わることがあるけど、これは意識がタイムスリップ
して入れ替わったとしか思えない話。
数年前、ある人に連れられて飲みに行ったら、そこのホステスさんが霊媒体質だと
いうことだった。
お決まりの幽霊話かなと思っていたが、ちょっと違っていた。
きっかけは忘れたが、店の中で突然憑依されたらしい。
その女性がまるで男のような話し方に変わり、言葉遣いも変になった。まるで
昔の武士みたいな話し方。
たまたま客も居ないし、また例のやつが始まったかと他のホステスも放ったらかしに
していたが、次第に様子がおかしくなっていく。
店の中をノシノシと歩き回り、もの珍しそうに見て回っては、これはなんだ?と
強い訛りのある言葉で尋ねたそうだ。(なんとか意味は伝わったらしい)
ウイスキーのボトルを見ては、これはなんだ? ウイスキーと答えると、
「ういすきー? それはなんだ?」という具合。
例しに飲ませてみると、始めて飲んだように思わず顔をしかめる。
特に、天井のシャンデリアを物珍しそうに眺めていたそうだ。
電気を知らないらしい。しかも天井から吊す照明器具は見たことがないみたい。
(昔は行燈だったからね)
そのうち、「ここはどこだ?」と尋ねる始末。ようやく自分が別世界に来たことに
気づいたらしい。
「わしは帰る」と行って店を出ようとするし、店から出たら出たで今度は、外の様子が
近代的な建物ばかりだから、茫然自失となる。
半分パニックになりかけていたのを他の人がなだめすかすのに苦労したそうだ。
- 586 名前:585投稿日:04/05/31 16:16 ID:ICA9Zse2
- 一方、ホステスさんの意識と言えば。
突然めまいに襲われたかと思うと、辺りが白い霧に包まれている。
怖くなって走り回っていると突然、視界の一部に霧が薄くなっている所が見えた。
そこへ行くと、今まで居た店とは違う外の景色。それも遠くに川が流れ、馬小屋
みたいな建物、地面は雑草が生い茂っている。
そのうち、誰かがそばを通り過ぎようとしていることに気づいた。
助けを求めて追いすがると、それは馬に乗った武士だったそうだ。(武士という
のは、ホステスの証言に基ずく)
彼女は、正面に走り込み、必死に助けてくださいと懇願したが、その武士は彼女の
存在に全く気づかず、馬の歩みを進めていく。
どうやら彼女は意識体だけで存在しているようだ。
孤独と恐怖に襲われた彼女は、その場にうずくまり、ただ泣き叫ぶだけだった。
再び現代の店の中。
落ち着きを取り戻した「男」は、ようやく自分の素性を話し出したそうだ。
彼は馬子、つまり馬の世話係で、突然意識を失い、気が付くとここにいたという
話である。
その様子を見て、最初はホステスのイタズラだと思っていた同僚達も次第に
それが本当に別人の意識が入り込んでしまったのだと考え始めたそうだ。
これはヤバイことになった。そうは思っても同僚達にはどうしようもない。
とりあえず、「男」に酒(日本酒)を与え、眠らせることに成功した。
- 587 名前:585投稿日:04/05/31 16:17 ID:ICA9Zse2
- その時点では、同僚達も気が動転して、その「男」が過去の人物だとは考え
及ばなかったそうだ。
「どうする? 救急車呼ぼうか?」
「いや。もう少し様子を見てからにしようか」
そんな会話をしてから一時間ほどして、今度は「彼女」が目覚めた。
彼女は、自分が元の世界に戻ったことで安堵し、そしてまた泣きじゃくる。
同僚達もホッとしたが、一体なにが起こったのか混乱するばかり。
ああでもない、こうでもない。結論のでないまま、時を過ごすことになったそうだ。
・・・・・と、ここまでは、私が当事者達から聞いた話。(実際は、こんなに
理路整然と話した訳じゃない。話があちこち錯綜してとりまとめるのが大変だった
けどねw)
そこで、私は彼女たちを前にこう結論づけた。
「もしかしたら、あなたは過去にタイムスリップしたんじゃないのかい?
原因は分からないけど、過去の馬子と、あなたの意識が入れ替わった。
馬子の意識は、あなたの肉体に入ったけど、あなたの意識は馬子には入らなかった。
でも、それで良かったかもしれない。もし入ってたら、こうして元に戻れたか
どうか分からない。
時を超えて霊媒現象が起きるなんて始めて聞くけど、可能性はある。
現在と過去で生じた出来事を付き合わせてみると、馬子が電気も知らない昔の
人であることは確かだし。
あなた達が作り話をしているとは思えない。現実に起こった出来事だろうね。
問題は、馬子がどの時代の人か? 現代人と一応の会話が出来るというんだから、
そんな昔の人ではないだろう。精々幕末から明治初期って所じゃないかな?」
私はこれ以上納得のいく説明する言葉を持たなかった。
別に「ラストサムライ」に引っかけた作り話じゃないよw
- 588 名前:585投稿日:04/05/31 17:15 ID:XiU/5CLb
- ちなみに、現代を訪れた「その男」が、再び過去の肉体に
戻れたかどうかは一切不明。
ホステスは、もうあんな体験は嫌だとブルっていた。
幽霊を見るより恐ろしい体験だったようだ。
- 590 名前:585投稿日:04/05/31 20:49 ID:7YhaiaKk
- 今自分の文章を読み返してみると、状況が掴みにくい書き方をしてしまった。
スマン。
当時の支離滅裂な証言が後遺症になって、私の文章にまで反映されたようだ。
要は、現代の人間と、150年?隔てた過去の人間の意識が交代してしまっ
たらしいというお話。
過去に行ったホステスの意識は、相手の男の肉体に行く前に自意識が目覚め、
途中で立ち止まったんじゃないかと推測する。それが、霧に包まれた「通路」
だったり、武士にも見えない霊体となっていたんだろう。
現代に帰る過程は、ついに聞き出せなかった。
分からないと言うのだから仕方がない。
見知らぬ異空間でパニクってる時に、そんないちいち状況把握など出来
ないからね。
しかし、支離滅裂な証言ながら、時を隔てた他人との意識交代だというのは、
当時の私にも直観的に分かった。
では。私は元の名無しに戻る。
天井裏の風景
- 555 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:04/05/31 05:48 ID:rNPCVdMm
- どこに書くか迷ったがここがいいかな。
俺の友人の体験なんだが、まだ親と同居していた時の事。
自室で一人で居たときに、ふと押入の中の天井にある四角い点検口?みたいなのあるよね。
あそこを覗いてみようと思い、押入に入ったんだと。
天井の蓋をゆっくり持ち上げ、頭を半分ぐらい突っ込んで、目が点になった…。 ↓つづく
- 556 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:04/05/31 05:54 ID:rNPCVdMm
- つづき↓
目の前には、おそらく江戸時代であろう風景が広がっていた。
月夜らしく、月明かりに照らし出された火消しの桶が積み重なったものや、武家屋敷チックな塀が見える。
地面は砂利というか土のようで、ちょうど天井の上がすぐ地面のような位置関係になっていた。
↓つづく
- 558 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:04/05/31 06:00 ID:rNPCVdMm
- 続き↓
辺りはシーンとしていて物音は無く、居たら怖いが誰も居ない…。
丑三つ時といったところなのか。
で、そいつは一瞬、『行ってみるか…?!』と思ったが、帰れなくなるかもしれないという恐怖からすぐに行く気は失せ、蓋を閉めて寝た。
↓つづく
- 559 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:04/05/31 06:07 ID:rNPCVdMm
- つづき↓
そして後日、昼間に前夜見たモノの確認をしようと、恐る恐る例の蓋を押し上げてみた。
ところが眼前に見えるのは単なる天井裏の風景だったんだと。
~この本人自体はかなり霊感が強く、部屋でも壁から手やじいさんがニョキニョキ出てくるのがみえるだ。
他にもいくつか体験談を聞いたが、この話が一番インパクトが強かったんでカキコ。
柳の木
- 327 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:04/05/13 11:41 ID:YPF4MDVc
- これ書いちゃうと、自分がどこ出身か
知ってる人ならわかっちゃうかな。
うちの小学校は、私が在学中に創設110年記念行事をしたくらいだから
かなり古い。
校舎もぼろぼろで木の階段やコンクリ(とでもいうのか?)の太い手すりなど
使い込まれて磨り減ってるくらいだった。
(在学中にあまりに古いということで半分だけ改修工事を行った)
うちの親父もこの小学校の出身だったが、おかしなことを言っていた。
それは「校庭の真中に巨大な柳の木が立っていた」という。
なんでそんなものが?、と聞くと「戦前は墓場だった」らしい。
確かに近所でそんなに広くて平坦な土地はなかったので
仕方なく国が接収したのだろうが、なんで柳を切らなかったのかな?
運動会なども、リレーなどをやっている最中、その柳が邪魔で
見えにくかったらしい(笑)
その木も親父の在学中に大掛かり(それこそ数十人の)お払いをしてから
切り倒したらしい。
つづく。
- 328 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:04/05/13 11:43 ID:YPF4MDVc
- 続き。
夜間行われたため親父はこっそり見に行ったそうだ。
そのとき親父は強烈な違和感を覚えたらしい。
何でかって言うと、その木を囲んでいる術者(っていうの?)が
神主さんが数十人いるのはわかるけど、なぜかお坊さんや
キリスト教らしい神父さんらしき姿まであったそうだ。
それ以外にもスーツ姿のおっさんや普段着のおばさんまでいたらしい。
何で夜中なのに見えたかというと、そばの体育館と校舎の屋上から
強烈なライトがたくさん照らされていたから。
で、その柳の木を中心に円らしきものを描いて何かぶつぶつとみんなで
唱えていたらしいけど、人数多いんで「オオオオォォォォ・・・・」
としか聞こえなかったらしい。
しばらく見てたけど、うちのばあちゃんすごく怖いから
起こられるかもしれないって、すぐに帰ったそうな。
翌日はしばらく校庭に青いビニールシートがかけられてたけど
1週間くらいで撤去されると、もうすでに柳の木はなかったらしい。
でもそれ聞いて思ったのが、親父は切り倒したって思ってたけど
「木を切ったんじゃなくて別の場所に植え替えたんじゃ?」って聞いたら
「あんなきみのわるい木を引き取る場所なんかないだろ」って言ってた。
なんでそんなお払いしたのかよくわかんないけど
古い学校だけど、深刻な霊障見たいなのがないから
よかったのかな~、なんて思う。
取り留めのない話ですみません。
抱き人形
- 262 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:04/05/05 15:14 ID:jT0bGx7i
- そういえば俺にもガキの頃の変てこりんな記憶がある。
俺が4~5歳くらいの頃。姉ちゃんの持ってた抱き人形(寝かせるとまぶたが閉じるやつ)が
庭のポリバケツの上に縛られて置いてあった。親が捨てようと思ったんだろう。
それを見てどうにも可愛そうになった俺は、
その人形を抱いて家の中に入り、捨てないでくれと親に泣いて頼んだ。
で、その人形は捨てないことになった。
だが次の日(だったと思う)幼稚園から帰り、ポリバケツの上を見るとまたあの人形がある。
そんで泣き叫ぶ俺。困ったような顔をして「じゃぁ捨てないよ?」とか言うかぁちゃん。
そんなことが何回か続いたと思う。
- 263 名前:262投稿日:04/05/05 15:17 ID:jT0bGx7i
- そんなスッタモンダを何回か繰り返しているうちに、
俺も子供心に「親があれだけ必死こいて捨てようとするんだから捨てた方がいいに違いない」
って心境になり、親の言うまま素直にあの人形は捨てた。
それからしばらく経って親から聞いた話だが、
俺が捨てないでくれと言った人形を、次の朝起きると今度は俺自身が
「あんな人形は早く捨てろ お願いだから捨てろ」と暴れたらしい。
でも捨てると俺が拾ってくる。かなり困惑したらしい。
でも俺自身には「捨てろ」なんて言った記憶は微塵も無い。
捨てないで、と駄々をこねた記憶しか無いんだよな~。
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