- 211 名前: ◆M3KxHxXh2A 投稿日:03/03/25 21:59
- 少し長くなってしまいますが聞いていただけると幸いです。
子供の頃の話。
梅雨の時期、スイミングスクールの帰り。
公園の植込みの中に、黒いビニール袋に入った何だかぼったりとしたものが置いてあった。
大きさは、普通の大きさのゴミ袋が少しダボつくくらい。
何だろう?とちょっとワクワクして、持っていた傘の先で突っついて穴を開けた。
ブニっとした嫌な感触がして、中から赤黄色い半濁とした汁が染み出てきた。
それに伴っての悪臭。
梅雨の蒸れた空気と交じり合って、それはもう半端無い匂い。
一度退散し、少し離れた場所から様子をうかがいつつ、
傘の先についてしまった汁を地面に擦りつけて拭いていた。
動物の死体かな?
誰か、あの袋を開けてくれないかと辺りを見まわしたが、
雨の公園に人はいなかった。
中を見ないことには帰れない。好奇心はあの匂いに勝ったんだな。
意を決して袋のもとへ行く。
- 212 名前: ◆M3KxHxXh2A 投稿日:03/03/25 22:01
- 持っていた傘の先で、先程開けた穴をめくってみる。少しだけ中が伺えた。
犬か何かだと思っていたが、予想に反して白っぽいつるんとしたものが見える。
ドキっとして一歩下がる。
なんだろう?暫し迷ったが、やはり好奇心には勝てず
その穴を一気に引き破いた。
ビニールの中で引っ掛かっていたであろうものがズロンと出てきた。
足だった。汁で覆われた白くつるんとした一本の足だ。
細過ぎる。それに長過ぎた。過ぎるという表現がぴったりくると思う。
人間?人間じゃない。
動物?それも違う感じがする。
足よりさらに細い足首からそのまま指が生えていた。
その指も細過ぎたし長過ぎた。
ついに好奇心は恐怖に負け、逃げるようにして家路についた。
- 213 名前: ◆M3KxHxXh2A 投稿日:03/03/25 22:03
- 帰宅し親に話そうかとも思ったが
何だか言ってはならないような気がして、言わなかった。
そういう子供だった。
傘が無いのに気が付いたのは翌朝学校へ行くときだった。
毎日降り続く雨にうんざりしていたと思う。
母に傘を無くしたことを伝えると、また無くしたのかとしたたか怒られた。
家にあった花柄の古い傘をもらう。
こんな傘は嫌だと思ったが、また怒られるのも嫌なのでそのまま登校した。
案の定、友人たちに冷やかされたが、天の邪鬼だった私は
昨日の出来事を友人たちにも話さなかった。
あの場所へ行くのは嫌だったが、傘を取りに行かなければならない。
学校が終わった後、一度帰宅し、公園へ向かった。
- 214 名前: ◆M3KxHxXh2A 投稿日:03/03/25 22:05
- 雨の公園の中でしばらくうろうろし、誰かいないかと辺りを見まわしたが
やはり、誰もいなかった。一人で行くしかない。
遠巻きに見てみるとやはり自分の傘が落ちていた。
この場所からでは植込みに隠れて袋までは見えない。
少しずつ近づいていくと見えてきた。
袋は昨日と同じくそこにあった。
もう少し近づこうと思ったそのとき
ガサゴソと袋が動き出した。
恐怖で声が出そうになったが何とか踏みとどまった。
いや、出せなかったんだと思う。
生きてたんだ!
私はソレに気付かれないようにそーっと何歩か後退り
そのまま背中を向けて一目散に逃げ出した。
公園を出て、小道を抜けて、多少大きな通りまで出ると
人通りがあったので、速度を落として小走りになった。
けれど、家に着くまで一度も後ろを振り返れなかった。
殺される。そればかり考えていた。
- 215 名前: ◆M3KxHxXh2A 投稿日:03/03/25 22:06
- その日の夜は一睡もできなかったと思う。
自分の様子がおかしいのを両親が気付いたようで
どうしたのか聞かれたが、やはり誰にも言わなかった。
新しい傘はその日のうちに母が買ってきてくれていた。
梅雨の時期が過ぎた夏の盛りに、友人たちとその公園に遊びに行った。
本当は行きたくなかったが、事情を知らない友人たちに押しきられたからだ。
あれから幾日か経って、恐怖心もいくらか癒えていたんだと思う。
あの植込みを遠くから見てみたが、何も無くなっていた。
ほっとして遊びに集中していると
ベンチにあのときの自分の傘が立てかけてあることに気付いた。
しかし持ち帰りはしなかった。
長文の上駄文、失礼しました。
ありえない場所、もう会えない人、今ではない時間、 幼い頃の不思議な記憶、 見えるはずのないもの。 そんな、怖くはなくても奇妙な経験を書き込むスレッド、 「不可解な体験、謎な話~enigma~」のエピソード置き場です。
袋の中
ずぶ濡れの
- 198 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/03/25 12:49
- 不可解と言えば、小学校の頃に体験したのが一つだけあるな
当時小学校2年で2個上の先輩と本屋に行ったとき、
なんかカラッと晴れた八月の真っ昼間だというのにずぶ濡れの男の子がいた。
裸足で茶色いボロボロの服を着て、滴はしたたり落ちてた。
しかも何をするでもなく駐車場にぼんやり立ってる。
あまりに気になったからその先輩が話しかけて見たんだけど、
なんだか支離滅裂なことを言うもんで手に負えなくて。
どうも家出少年くさいと踏んだんでその本屋の店員呼んだ。
なんか不気味だったし、片方が残るのも怖かったし、二人で店行って。
店員はすぐ出てきて、たぶん20秒は立ってなかったと思う。
だのにそこにもうその彼はいなくて、その周辺結構回ったんだけど、
どこにもいなかった。
しかもあれだけずぶ濡れでボトボト雫を落としてたと言うのに、
全くその跡が残ってなかった。
たいして怖くないけどこのぐらいだなあ、自分の経験したのは。
穴を通って
- 933 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/03/21 17:01
- 14年前、多摩川の河原から栃木の山中にワープした。
草むらに見つけた穴を5mほど進んでいったら、なぜか板壁に突き当たり
その隙間から這い出てみると、森の中の腐りかかった社の縁の下だった。
振り返って出てきた板壁を見ると、何十枚と色褪せたお札が貼られていた。
混乱した俺はとりあえず泣き叫びながら山を下った。幸い少し降りた所で
舗装された道路に出たので、そこを辿って町の交番に駆け込んだ。
不思議だったのは警察官たちの対応が素早かった事。支離滅裂な俺の言葉
を遮っては住所氏名を確認し、テキパキと迎えの手配を済ませた。落ち着
いた頃にいったい何が起こったのか尋ねてみたが、わからん謎だの一点張り。
それは両親が聞いても同じ事だった。結局今もって何も分からない。 <終>
- 948 名前:933投稿日:03/03/22 03:11
- >>944
その日は親戚の葬式だったのですが、年の近い親戚もいなかったため一人で
河原を散策していました。例の穴は、川と土手の中間辺りのやや斜面になった
ところで見つけました。間口は草に覆われていましたが、少し頭を下げれば入
れそうだったので何の気なしに覗いてみました。なぜ穴の奥に進む気になった
かというと、その穴は斜め下に向かっているにもかかわらず奥の方が暗闇では
なかったからです。少し降りてみると、明らかに前方から光が漏れているのが
確認できました。その時点ですでに???の心境でした。
ナット
- 859 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/03/18 12:08
- 2~3年前からなのだが、リビングのソファーの上や下に
たまに大き目のナットが落ちている。
なんかの部品が落ちたのかと思ったけど、照明は違う場所にあるし
エアコンから落ちたとも思い難い。
最近はなかったのに、昨日ソファーの上にポンとあったよ。
ちなみに誰もいないのにこの現象は起こる。
どっからくるんだ?
「ラッキー」
- 843 名前:1/3投稿日:03/03/17 23:56
- 私は工務店に勤めておりまして、3年程前にある幼稚園へ、
バスの車庫を修理にいった時の事です。
その幼稚園はお寺が経営していまして、車庫は園舎を横に
抜けた本堂裏の広場にありました。その広場は真ん中をバスが
通るために何も無く、邪魔にならない端の方にコンクリートを
おわん型に固めた直径3m位の遊具がある程度でした。
朝8時半くらいに幼稚園に到着すると車庫の側にトラックを
止め、風で剥がれてしまったトタン屋根を直すべく準備を始め
ました。
軒先下に足場を作り、さてトラックから屋根材を持ってこよう
と振り返ると遊具の所に10人ほどの園児が集まっています。
幼稚園や小学校で作業をしていると、もの珍しさに子供たちが
集まって見ているというのはよくある事で、遊具から車庫までは
距離があるので危険は無いだろうと考え、足場の上に上がった時
の事です。
「らぁっきぃーーー、らぁっきぃーーー」
背後から園児たちの声が聞こえました。
舌足らずで、間延びした声です。
- 845 名前:2/3投稿日:03/03/17 23:57
- 「らぁっきぃーーー、らぁっきぃーーー」
それは一人だけのものではありません。
その場にいる園児たち全員が声を合わせているのでしょうか。
何事だろうと振り返ると声がピタッと止まりました。
何かの遊びなんだろうかと思いつつ、また作業に取り掛かると、
また「ラッキー」の連呼が始まります。
「らぁっきぃーーー、らぁっきぃーーー」
来る途中、幼稚園の庭に犬小屋があるのが見えましたから、
飼っている犬でも呼んでいるんだろう、と、遊具の方を振り返る
とまたピタッと「ラッキー」コールが止みます。
周囲を見回してみましたが、その手のものは見当たりません。
おかしな遊びがあるもんだと妙な違和感を感じつつ、手元に目を
やるとまた園児達の「ラッキー」コールが始まります。
- 846 名前:3/3投稿日:03/03/17 23:58
- 「らぁっきぃーーー、らぁっきぃーーー」
振り返ると、止まる。
また作業に戻ると、
「らぁっきぃーーー、らぁっきぃーーー」
また始まる。
・・・どうも私がそちらを向いていない間はコールを続け、振り
返るのを合図にコールを止める様なルールにでもなっているんで
しょうか。
10秒おきくらいに振り返るとその通りになっていました。
何度も繰り返していて気がついたのですが、振り返ると遊具の上
に座り込んだ園児達は何事も無かったかのように、思い思いにあち
こちの方向に視線を飛ばしています。
しかし、誰一人としてこちらを見ていません。
まるで振り返った私から目を逸らしているみたいに。
それに気がついて背中に寒気が走りました。
なんか自分が見ていない間にだけ呪文を唱えるように繰り返さ
れる「ラッキー」コールに、私の方を見ようとしない園児達。
それに何か異質なものを感じ、振り返るのが怖くなりました。
やがて始業のチャイムが鳴り、彼らは遊具を飛び降りて園舎へ
戻っていきましたが、あの園児達の行動は一体なんだったのでしょ
うか?
子供
- 768 名前:750投稿日:03/03/16 01:56
- なんかキボンヌされたのでいい気になって漫画みたいな幽霊話を。
長いのでいくつかに分かれると思うけど…。
(ちなみに新耳袋のハトの話って…どんなんだろう…今は無事なんだけど自分)
発端は友人と自分がそれぞれ自活を反対する実家からいっせーのせ、で飛び出して
同じアパートの違う部屋で暮らし始めたことだった。
そのアパートは激安だった。
狭い三角形の土地に無理矢理立てたことが見え見えの台形の建物で、
ワンルームな上に当時築30年、外壁だけ塗り直して中は古いままだった。
家賃は2万円ぽっきり。
部屋はほんとは6部屋あったのだが、なぜか4部屋しか募集しておらず、
残り2部屋はしばらく空き部屋だった。
というかそもそも4部屋をいっせーのせ、で募集するのもよく考えたら謎だった。
そんなに古いアパートで外壁塗っただけなら前からの住人が引き続き住んでてもおかしくない。
しかし、なぜか多分住人をいっせーのせ、で退去させて(ただの想像だけど)
それから募集をかけたのではないかと後から思った。
後で気になって空き部屋になっている2つのうちの1つをこっそりポストから覗き込んでみたら、
部屋の中がぐちゃぐちゃに物が散乱したまま放置されていて、ぞっとした。
しばらく放置された後にその部屋は片付けられたらしいが、入居者が現れたかどうか記憶にない。
- 770 名前:750投稿日:03/03/16 02:03
- 続き。
とにもかくにも安いことは確かなので、自分は部屋が台形なのもまあある意味面白いかと思って
気にしなかったのだが。
いっせーのせ、で実家を出た友人Tは隣の部屋で、部屋はまともに長方形で、少し広かった。
だからよく自分の方が友人の部屋に遊びに行った。
二人とも話し出すとなかなか止まらず、よく夜明けまで話し込んでいた。
隣が競馬場だったので、ふわりふわりと馬の朝のトレーニングをする影が朝もや越しに
窓に映り込む不思議な光景を時々見た。
とにかく空が明るんで来るまで話し込んで、それから死んだようにごろ寝することもたびたびだった。
後から考えると、そのごろ寝をしてる時に、ワンルームに何でも詰め込んであって、
大の大人二人がこたつに足突っ込んだままごろ寝して足の踏み場もないはずの狭い部屋で、
ぱたぱた、ぱたぱたと子供の走る足音と、足が頭上を通過する時の風圧で
自分の髪が多少揺れているのを知覚しつつ、
「うるさいなあ…しかも人の頭跨ぎやがって失礼なガキだなあ…」
とうすぼんやり思ったことが何度かあった。
- 771 名前:750投稿日:03/03/16 02:05
- そのうち、Tの部屋で話し込んでる最中TのCDラジカセが何の前触れもなく電源が落ちたり、
自分の部屋でもCDラジカセのトレイが(聞いている最中に)いきなり
ガシャーンという音とともに開いたりといったことが何度か起きた。
(リモコンはテーブルのど真ん中にぽん、と置いてあって、二人とも触ってなかった)
実家で今まで使ってきててそんな現象にあったことは一度もないラジカセが両方とも同時に
似たような現象を起こした。
そして二人の部屋で相次いでそれぞれのトイレの水を流すと
ずっと流れっぱなしになって止まらなくなったので、
元栓から閉めるようになった。
これは設備が古いせいかもしれない、が、ラジカセの件もあったので
ちょっと試しに部屋の隅に盛り塩をしたらトイレの不具合が多少直ったりした。
さらに、ややしばらくして、自分の親知らずがだんだん腫れてきて、口が開かなくなってきた。
あまりに痛いので、固形物を口にすることもできずカ●リーメイトだけでしばらく生き延びた。
しかし我慢できずに病院に行ったら(外科から口腔外科へ回された)
「入院して下さい」
「へっ? 今すぐですか?」
「今すぐです。カ●リーメイトだけでは全然駄目です」
そうして2週間ほど入院を余儀なくされたと思う。
手術、抜糸、点滴、暇を持て余す、と自分が病人のノルマをこなしているとTが毎日来てくれて
また話し込んだりした。
その話の中で、
「最近あまり眠れない」
というTの言葉もあったような気もしたが、その時は深く気にも留めていなかった。
- 772 名前:750投稿日:03/03/16 02:07
- 退院してからまた、休日前には夜明けまで話し込む日々が続いた。
話の中でまたTが眠れない、という話が出てきた。
寝入りばなに、どこか暗いところに引っ張られて行って、
そのままどこかに連れて行かれそうになる、というのだ。
それが職場の昼休みの昼寝でも同じで、寝入りばなに何もない、
真っ暗な虚空に引っ張られていくという。
しかも、どこからが声がすると言う。
「身辺整理しておけ…」
老若男女の区別も付かない声だったらしい。
おかげで眠れないという。
ある時は同じく真っ暗な虚空に引っ張り込まれてポッカリと浮かんでいて、
恐くて冷や汗をかいていると、亡くなったTの祖母の声がして、子供の頃のように
「Tちゃん、Tちゃん…」
と呼ばれて、それから明るい方に戻ってきた(目が覚めた)ということもあったという。
それからしばらく同じ現象に悩まされていたのだが、ある日職場で昼寝してると
寝っ転がっている床から手足が伸びてきて、肩口には顎を乗せられて、
誰かにぺたぺたぺたぺた触られた、と言う。
床であるはずの下方から子供のような小さな人型のものがしがみついて来るような形だったと言う。
Tは大層気味悪がっていた。
その頃はもう夜明けまで語るのもさすがに辛いので、普通に夜寝ていた。
しかしふとした折に不眠より先に便秘にまず悩まされていると言う話を聞いた時、
どういう風に話が流れたのかは記憶にないが
「なんだ、不眠っても便秘のせいやん」
と自分は笑い飛ばしてしまった。
(便秘の経験がある人は分かると思うが、単に腹痛を起こすだけでなく頭痛や腰痛や吐き気など
様々な不快な症状が付随して来ることがある。もちろん深く眠れなかったりもする)
元々Tの変な現象が自分にはあまりピンと来ていなかったので、あっさり笑い飛ばしたのだ。
- 773 名前:750投稿日:03/03/16 02:09
- それからすぐTの大学時代の友人が結婚するので、Tは式に招待された。
少々遠方で泊まり込みでの出席になるので、ついでにというか好奇心からというか、
自分がTの部屋にその間泊まってみることにした。
もしかすると自分も何らかの現象に遭遇するかもしれない。
しかしもちろん寝入りばなに虚空に引き込まれる、なんてことはその時点では全く信じていなかった。
が。
早速来てしまった。
今まで霊現象なんてものは見える人にしか見えないと思っていて、
少なくとも自分は未だかつてそれに類する経験はしたことなどなかったにも拘らず、
Tの今までの話と寸分違わぬ現象に遭遇した。
寝入りばなに、ふと気が付くと布団に寝ているはずの自分が真っ暗な虚空にぽかりと浮かんでいた。
漆黒の闇、というのはこういうものかと思った。
よくよく考えるとあり得ないのだが、一筋の光源もないのだ。
それなのに自分が虚空に浮かんでることはわかるという。
光源がないのにそれを視認できるというのはおかしな話だ。
しかも体が動かない。
これが噂の金縛りか? 目もろくに上手く開けられなかった。
- 774 名前:750投稿日:03/03/16 02:11
- その頃自分はあまり両親に近しい感情を持てなくて、それで実家を飛び出すことになったのだが、
自分が生まれる半年前に癌で亡くなったひいじいさんが自分が生まれることを
大層楽しみにしていた、という話をある時聞いて以来
両親よりも会ったこともないひいじいさんをリスペクトしていたところがあった。
単に全開で甘えられる対象が欲しかっただけ、という甘えだとは思うのだが。
(なぜじいさんばあさんじゃなくひいじいさんなのかというと
じいさんはひいじいさんよりもさらに前から不在だった。
詳しく聞きほじったことはないが親が子供の頃離婚したのだという)
そして、妙に現実的なとこもある代わり恐い話も大好きだった自分は昔オカルト系の本で
自分の干支に割り当てられているのが阿弥陀如来、
ひいじいさんの干支に割り当てられているのが不動明王だ、ということを知って、
その二つの真言だけ暗記していたのだった。
「ひいじいさん、助けてくれよう」
と思いながら、一生懸命不動明王と阿弥陀如来の真言をぐるぐるぐるぐる心の中で唱えていた。
するとそれまで動かなかった体が、現実にはあり得ない速度でぐるん、と反転して
シュタッ! と起き上がってしまった。
頭をてこの支点にしてぐるん、と回った感じだ。
この時の反転して起き上がって片膝ついたポーズがまるで漫画でカッコつけてるヒーローみたいで、
後から思い返すと非常に恥ずかしかった。
さらに漫画チックな展開は続く。
反転して振り向いたら虚空の先2、3m位のところに子供が横向きに立っていた。
前述だが部屋は狭く、枕から壁までの距離は1mもなかったと思うのだが、
壁も部屋も何もかも見えない虚空に、壁があるはずの位置よりもさらに向こうにその子供はいた。
日焼けで褐色の細い足が半ズボンから出ていたが、ありがちなことにその先の足首が視認できなかった。
上半身は白と薄緑のツートンカラーのトレーナーだった。
横向きに立っていて、しかし目だけをじろりとこちらに向けて立っていた。
通常現実に子供がするとは思えない悪意に満ちた目つきだった。
ねめつける、と言う表現がピッタリだった。
なぜかこいつは5歳だ、という声が頭の中で鳴り響いた。
- 775 名前:750投稿日:03/03/16 02:13
- その時自分の頭はからっぽで、恐いとすら感じていなかった。
しかしどうにかしよう、という解決案を考えてもいなかったはずだが、勝手に自分の口が動いた。
(ここがまた漫画のようで信じてもらえなかった)
「なぜこんなことをする」
ゆっくりとした口調がまた厳めしく、常には出ないような重低音が出た。
その時ののどの収縮の仕方がまた常とは違った。
またそうでもないとそんな低い声は出ないと思うのだが、のどの収縮する感じは今でも覚えている。
しかしそれを再現しようとしても出来た試しは未だかつてない。
現実にそこまで低い声を出すことは不可能だった。
「お前が我が存在を無きものとしたからだ」
子供は確か、そう言った。
子供らしからぬこれまた古めかしい言い回しだった。
声音も通常の子供の声音とは違う低い歪なものだった。
すぐには言われたことが腑に落ちなかった。
が、自分が便秘と言って笑い飛ばしたことだと気がついた。
不眠が便秘のせいだと言う発言はその子供(幽霊)の存在の否定につながるからだろう。
次の行動がまた自分の頭とは別に体が動いた。
繰り返すが自分は何も考えていなかった。
自分がいつも思考している頭よりも少し上のところ、胸に響かないところで(誰かの?)何かが沸騰したらしい。
(ほんとに何も考えず、感じていなかったので、まるで他人事)
これもまた現実にはあり得ぬ素早さで、視認できるその子供の足首に両手でガッと飛びつき、
「消えろ! 消えろ! 消えろ!」
と何度も心の中で繰り返した。口には出さず、ひたすら念じていた。
すると、嫌な笑い方で弓なりに唇を歪ませたままのその子供が、
上の方から消えて行ってしまったのだった。
しかし両足首をつかんでおきながら何だが、子供は絶対自分と正面から向かい合わなかった。
消える時も横向きのままだった。
とにかく嫌な笑いだった。胸に一物不穏なものを含ませつつ消えて行ったように見えた。
- 776 名前:750投稿日:03/03/16 02:15
- そのまま起きた。汗をかきづらい体質の自分が、冷や汗びっしょりになっていた。
それから手近なノートに覚えているだけの今の出来事を書き付けておいて、また寝た。
翌朝、結婚式に出席するために出かけたTから電話が来た。
もちろん昨夜の夢のようなうつつのような妙な出来事を全て話した。
便秘だと笑い飛ばしたこと、信じなかったことを謝りつつ報告した。
それでも夢を見ただけだと言う可能性ももちろん捨てきれないのだが、とりあえず
子供が出てきたところ以外は全てTの話と一致していた。
Tの方は出先では例の経験(虚空に引っぱり込まれる)はなかったと言う。
それから一人で休日を過ごし、翌日Tが帰って来ることになっていた。
昨日と違い入眠時には何も起こらなかった。
起きる直前に夢を見た。
無言でTが帰ってきて、ニヤニヤ笑っている口元が見える。
そしてニヤニヤしたまま自分の寝ている枕の下に両手のひらを差し入れて、
頭を持ち上げて来た。
(頭だけ持ち上げられて首が曲がったようには感じなかった。
全身寝たまま持ち上げられていたような感覚の方が近い)
目を閉じているはずなのに嫌なニヤニヤ笑いがはっきり見えた。
ただし無言だ。無言でニヤニヤしながら頭を持ち上げ続けている。
(現実にはTはそういう嫌な笑いやいたずらをするやつではない)
「何いたずらしてるんだよ、よせよ…」
と思いながら目を覚ますと、自分の頭を支えていた手のひらの感触が、そのまま枕に変わった。
なんとなくヤツ(子供幽霊)が嫌がらせに来たんだな、と思った。
もちろん数時間後帰ってきたTにそれも話をした。
その後はその現象が前ほど頻発しなくなった。(全く無くなりはしなかったが)
- 777 名前:750投稿日:03/03/16 02:16
- ややしばらくして、自分が通勤中に事故ってしまった。
車体がひっくり返ったにもかかわらず自分は無傷だった。
そうすると実家から「カエレコール」がうるさくなった。
なんとなくヤツがTと自分を引き離したがってるような気がした(ヘンな意味でなく)
自分がいるとTを引き込むのに厄介だと思ったのだろうか。
というかそう考えると親知らずで入院したのも同じ発想の元、ヤツが仕組んだのではないかとも思った。
(まあ考え過ぎだとは思うが)
カエレコールをかわしつつ、廃車になった自分の車の代わりに来る新車を待ちながら
代車で通勤していたある日曜の朝早く、
「ドカーン!!」
というものすごい大音響が鳴り響き、何事!? と寝ぼけ眼をこすりながら窓を開けると…
台形のアパートの脇に止めてあった自分の代車とTの新車(ローンが終わった直後!)が…
路上に斜めに飛び出していた。
どうやら後ろに止めてあったTの車に三叉路を猛スピードで曲がった車がぶつかり、
その反動で自分の代車に玉突き衝突したらしい。
(三叉路の隙間の三角形の土地に立っているのでアパートの形が台形なのだった)
自分の代車は道路の真ん中まで飛び出していた。
やられた! と思ったが当の犯人は当て逃げして行ったのだった。
しかし暫くして両親とともにしょんぼりと現れて(親の車で遊んでいたカー用品店の店員だった)
とりあえず示談になったが…
自分は代車、Tの新車は全損。下取り額は既に低く、かなりの出費でまた新古車を買うはめになった。
- 778 名前:750投稿日:03/03/16 02:20
- 実家のカエレコールがますます激しくなったが自分は無視していた。
ただこのままここに住み続けるのはヤバいかも、と思いはじめたので新しい物件を探して
二人とも隣町に引っ越した。
それ以降、その現象も妙に頻発したハプニングも無くなった。
ちなみに、>750で書いた「にゃぎにゃぎ」の友人はTで、職場で昼寝している時に聞いたという。
もしかするとヤツの仕業かもしれない。
と思いつつ、しかし単なる夢である可能性は捨てきれないが。
ただ、もしかすると入眠時の脳波の状態が、ちょうどヤツのような妙なもの、いわゆる幽霊とかと
波長が合いやすい状態なのかもしれないと思う。
またそういうのを見計らって、夢か現実かハッキリしないところでちょっかいを出しに来るのかもしれない。
それでも、そんな朦朧とした状態で働きかけて来るということは、
基本的に幽霊とはいっても現実をはっきり自らの働きかけで動かせるほどのパワーはないのではと思っている。
(よほどの無念や恨みを持って死んだ者とかは例外かもしれない)
多分生きている人間の方が強いんだろう。
心理的な働きかけで気力を奪われない限りは多分。
長文スンマソ。
地蔵
- 722 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/03/14 22:47
- 大したことではないかもしれないけど、親父の実家がある九州に行ったとき、
当時、私は小学2・3年だったのだが自然の中で遊んだことがなかったので
親父に連れて行かれた原っぱを虫取りあみを片手に突き進んでいた。
いわく、ここは親父の子供時代からあまり人が寄り付かない虫取りスポット
とのことである。
一人で腰より高い草を掻き分けているときに唐突に目の前に地蔵が現れた。
今でもなんとなく覚えているけどぼろぼろで、ぱっと見、縦長の石ころなのだが
石の素材と、赤い首かけ(ぼろぼろ)があったので地蔵だと思った。
カサ
という音がしたので地蔵から視線をはずして隣を見ると、そこに銅がさびたときの様な
緑色をした顔が。草の隙間から顔半分だけだして片目で私を見ている。
本当に怖い時というのは声が出ないもので、私はしばらくその君の悪い顔と
見詰め合ってしまう。何もいわないし何もしゃべらない顔から背を向けて
50mくらいはなれたところにいる父親の元に駆け出そうとしたら足首をつかまれた。
さすがに大声で叫んでしまって・・・・・・後はよく覚えてないけど、何とか手を振り払って
父親の元に走った。
「ああ、まだいたのか・・・。名前を言ったらついてくるから言うなよ」
って親父が言った。怖さよりも何よりも「そういうことは先に言え!」と思ったことが
今でも記憶に残っている。もう親父も他界したので詳しいことは聞けないけど・・・
生前「あれは狐に化かされたのだろう」と笑いながら言っていた。
って、こういうスレじゃなかったかな。まぁ今までたった一度経験した不思議体験でした(w
ランチルーム
- 704 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/03/14 00:36
- 小学校の低学年の頃の話。
俺の母校にはランチルームという部屋があった。
この部屋は毎週金曜日になると順番で各クラスに使う権利が回ってくる部屋だった。
飲み物がオレンジジュースだったり、デザートが付くという微妙な特典があったりして、
生徒達はランチルームの権利が回ってくるを楽しみにしていた。
金曜日以外は特に施錠される事もなく、掃除以外で誰もその部屋に行く事は無かった。
しかし、ある日俺はこの部屋で信じられない光景を見ることになった。
- 706 名前:704投稿日:03/03/14 00:51
- 俺は給食の時間に独りでトイレに行くのが好きだった。
特に何をする訳でも無いが、皆ががやがやしている時間に独りで散歩の様な事をするのが
好きだったのである。
その日も独りでトイレまで行き教室に戻る前にふとランチルームの所まで行こうと思い、
部屋の前まで行ったその瞬間、俺は自分の目を疑った。
同学年の某女子が全裸で複数の男子と追いかけっこの様な事をしていたのである。
追いかけられている女子のその顔は満面の笑みに満ち、この行為に対して明らかに
喜びを感じていた。強要されている様子は無かった。むしろ「強要されている」という事を
口実にして、この行為を楽しんでいる様にさえ見えた。
追いかけている男子は学年でいわゆる「ガキ大将」タイプの少年達だった。
俺は当時、小学一年生だったのでこれが「官能的な事」という認識は持ちあわせていなかった。
ただ、「何故こんなことをしているのだろう?」という疑問を抱いたのみであった。
しかし本能的に「してはいけないことなのだろう」と感じ取っていた。
俺はこの後もこの「してはいけないこと」を複数回行われているのを見た。
それからしばらくしてこの様な光景がばったりやんだ。
- 707 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/03/14 01:12
- 不思議な事にその当時、この事を友達に話しても信じてくれる奴はいなかった。
それから八年が経ち、中学二年生になったころなんとなく「こいつならあの事をしっているかも
しれない」と思った友達にその事を話してみた。
すると友達は「俺も見たことがある。何か気味が悪かった。」と言った。
噂で聞いた話だが裸にされていた女子は片方の親が幼い頃亡くなっていたらしい。
中学三年になりその女子と初めてクラスが同じになったが勿論そんな事は聞けず、
今でも何故その様な事が行われていたのかは謎である。
ただ一つ言える事は彼女の笑顔と態度はいつも人工的だったという事と
彼女に対して何か「生命の危うさ」を感じたということだけである。
境内にて
- 688 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/03/13 13:42
- うちのばあちゃんが子供の頃に体験した話
家から歩いて10分ほどのところに神社があったそうな
その神社の境内は子供の遊び場になっており、
近所の子供達といっしょによく遊んでたらしい
ある日、夕暮れも近づいてきたのでそろそろ帰ろうと
みんなでいつものタンボのあぜ道を歩いて家に向かったが・・・
いつまでたっても家につかない
いつものように歩いてもいつのまにか同じ場所に戻ってる
途方にくれながらも歩いてると、あぜ道の角に百姓のおじさんが座ってるのが見えた
おじさんは桶に腰掛けてキセルで一服していた
ホッとしてそのおじさんの方に近づいていくと、
キセルの先の火が、ポっと明るくなった
すると次第にその明かりが大きくなり、おじさんの顔を隠すぐらいの大きさになったそうだ
子供達は驚き、泣き叫びながら逃げ出した
するとどこからか「これ、これ!」と言う声がする
その声の方を見ると、神社の宮司さんが立っていて、
あたりの風景も見慣れた境内の風景に戻っていたそうだ
宮司さんが言うには、子供達はずっと神社の境内を歩いていた
同じコースをぐるぐると回っていたので何かの遊びだろうと思っていたが
いきなり泣き叫び始めたので不信に思い声をかけたそうだ
ばあちゃんが言うには
「あれは狸にばかされたんじゃ・・・」
ということだった
中年の男女
- 655 名前:ゆきお投稿日:03/03/10 21:41
- 30年ほど前、まだ小学生低学年だった時のこと。
私は妹とよく遊んでいた空家の庭(かなり広い)で遊んでいたのですが、
その日は中年の男と女の人が遊んでいる最中に近くまで寄ってきました。
あちらから話かけてきて、感じの良い2人でしたので
すぐ仲良くなりました。(やらしいとか、やな感じはしませんでした。)
友人や家族のことをきかれ、私も妹も話好き(というか子供にありがちな自分のことを話したがり)
でしたので、いろいろ調子にのって話をしていると、2人はしきりに
「なつかしい」とか「思い出した」などと言ってました。
途中で2人の関係を聞くと、「兄弟だ」と言ってました。
私たちはなんというか、今でこそわかるのですが、童心に返ったようなその2人を見て
感情移入し1時間ほどしゃべっていたと覚えています。
その後、別れ際に女の方が突然、
「もうすぐ妹さんが事故で目がXXXになるよ。 ←XXXは聞き取れなかった
ぼく(私のこと)も怪我するよ。だけど大丈夫。すぐ直るからね」
と言って帰っていきました。
「せっかくお話してあげたのに(いやな子供ですね)なんて人たちだ」と
不機嫌になり、いろいろわめいて妹に八つ当たりしたのを覚えています。
その後、その女の人が言ったとおりの出来事になりました。
妹と私は揃って事故にあい、すぐ直るどころか実際にはかなり時間がかかりました。
ただ、今となっては全然顔を思い出せないんですが、近づいて来た時に
ぞっとするような感じに加え、家族のような親近感を受けました。
年齢的に今の私よりももう少し上の感じでした。
- 657 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/03/10 23:54
- >>655
そりゃ…その中年さんは君らきょうだいの姿で
過去の自分らとの対話で落ちとか。
- 661 名前:ゆきお投稿日:03/03/11 09:38
- いえ、私はともかく妹とは体型が似てないです。
妹は小太り(というか主婦で中年太り)なんですが
その時の人は中年でしたが清楚な感じがしていました。
今の嫁さんとも違うと思うし・・・。
親戚が子供の話にあわせてくれて、適当に言ったのが当たったとか。
あるいは守護霊(私はそういった類は詳しくないですが)様でしょうか?
アドバイス
- 618 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/03/09 20:26
- 少し下ネタかな スレ違い立ったらスマソ
今の嫁さんとまだ付き合ってた時の話。
ある夜に、花魁みたいな格好をしたかなり綺麗な女の人に色々性の?
アドバイスをされる夢を見た その後もしばらく夢で見た。
あとで爺さんに話したら、その人はうちのご先祖で自分も夢で
みたことがあると言われた。やはり花魁だったらしい。
テクニック不足の俺にはありがたかった
- 619 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/03/09 20:36
- >>618
やっぱり実際にその花魁と試しながら教えてもらってたんですか(;´Д`)ハァハァ
- 620 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/03/09 21:46
- >>619
残念ながら実習はありませんでした
色々女を抱くにあたっての心得みたいなことを聞かされました
昔の人だから言葉遣いが特殊で、全部はわからなかったけど
- 621 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/03/09 21:59
- >>620
具体的な詳細をキボンヌ
役に立つかもしれないし
- 624 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/03/09 22:32
- >>621
あまり覚えてないのですが、
無粋なのが一番だめだということ、
とにかく自分の女をよく観察しなさいとか言われました
エレベータに
- 551 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/03/08 23:01
- 突然ですが、このスレを見つけたので私の体験を一つ。
小さい会社に勤めてるんですが、夜、一人で徹夜作業をしており
一休みがてらコンビニに出かけました。
コンビニから帰ると、私が出た後に誰かがエレベータを使ったようで
私が働いていた階で止まってるんです。
深夜3:00頃でしたが、同僚の家が10分程度で歩いていける
距離だったので、忘れ物とりに来たのかな?程度でした。
ボタンを押す前にエレベータが動きだし、1Fで止まりました。
とりあえず会社に出てきた理由を尋ねようと、開きかけのドアの
前に立ち覗き込むと、そこには後ろを向いた人が見えました。
体型で明らかに知り合いではないとわかり、エレベータの奥に
取り付けてある鏡に映った男の目を見て、生まれて初めて、
体験したことのない恐怖を感じました。
- 557 名前:551投稿日:03/03/09 01:41
- すいません、終わりです。
2ヶ月ぐらい前の話なのにその後のことは覚えてないんです。
気付いたら早朝で会社の机で寝てました。
夢ではないのは確かだと思います。
コンビニの袋と、買ってきたおにぎりとかが手付かずで残ってたので、
買ってきて食べずにすぐ眠ったとは思えないし、
仕事が終わってなかったんです。
無責任な推測ですが、恐怖で無意識(?)に机まで戻り、
眠ったのでは、と自分を納得させてます。
今考えても、その時の状況がもやもや、っとして
明確になりません。
- 558 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/03/09 01:49
- 見た瞬間以降がわかりません。そのエレベータに乗ったの?
- 559 名前:551投稿日:03/03/09 02:02
- >>558
後ろ姿、鏡に映った顔(顔は黒っぽくて思い出せないです)、
それと目を見た瞬間までは覚えています。
今、最初に思い出せるそれ以降のことですが
机の上で手を交差させ、その腕を見ているのに気付いた自分です。
寝ていたと書きましたが、腕がしびれており少し赤くなってたので
腕に頭を乗せて寝ていた、という状況から導いた推測です。
(寝ていたのはたぶん間違いないと思います)
目が覚めたー、という感覚ではなく
気付いたら(このあたりのニュアンスを伝えるのが難しいです。)
腕を見ている自分がいて、ああ、寝ていたんだな、と思ったのを
覚えています。
水溜り
546 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/03/08 17:37
小学校低学年のころの思い出だから、もう四半世紀を越えているw
何分、かなり昔のことなので詳細は思い出せないが、友達7~8人と道を歩い
ていた。自然に前後2つのグループに分かれて歩いており、俺は前を歩くグルー
プにいた。おそらく、そのころ流行っていたテレビ番組の話をしていたと思う。
その日は、雨の翌日で道にはたくさん水溜りが出来ていた。
ふいに、後ろから叫び声が聞こえた。
俺たちが振り向くと、後ろのグループのうちの一人が水溜りに片足を大きく
潜らせていた。少なくとも膝までは潜っていたと思う。一緒にいた友達が彼の
肩や腕を支え、なんとか転ばないでいた。
彼は助けを借りて、足を水溜りから引き出したが、みんな納得がいかない。
なぜなら、その水溜りは全然深くないのだ。深くてもせいぜい数センチであろ
う。ひとりが、おそるおそる水溜りに足を入れてみたが、靴の半分程度が水に
つかるくらいで、どこを踏んでも深いところは無い。そのうちに、誰もが試し
てみた。当然、俺もやったが、とても膝まではまるような深さではなかった。
はまった彼の足は、確かに水に濡れてはいたが、泥は靴底についていただけで
あった。
小学校低学年のころの思い出だから、もう四半世紀を越えているw
何分、かなり昔のことなので詳細は思い出せないが、友達7~8人と道を歩い
ていた。自然に前後2つのグループに分かれて歩いており、俺は前を歩くグルー
プにいた。おそらく、そのころ流行っていたテレビ番組の話をしていたと思う。
その日は、雨の翌日で道にはたくさん水溜りが出来ていた。
ふいに、後ろから叫び声が聞こえた。
俺たちが振り向くと、後ろのグループのうちの一人が水溜りに片足を大きく
潜らせていた。少なくとも膝までは潜っていたと思う。一緒にいた友達が彼の
肩や腕を支え、なんとか転ばないでいた。
彼は助けを借りて、足を水溜りから引き出したが、みんな納得がいかない。
なぜなら、その水溜りは全然深くないのだ。深くてもせいぜい数センチであろ
う。ひとりが、おそるおそる水溜りに足を入れてみたが、靴の半分程度が水に
つかるくらいで、どこを踏んでも深いところは無い。そのうちに、誰もが試し
てみた。当然、俺もやったが、とても膝まではまるような深さではなかった。
はまった彼の足は、確かに水に濡れてはいたが、泥は靴底についていただけで
あった。
骨が
- 530 名前:zapp投稿日:03/03/08 10:28
- 小学生2年のときの話です。
兄と二人部屋でした。夜は、二人で布団を並べて寝てました。
ある夜、突然目が覚めました。そして、なんの気もなく、枕
もとをみると、人間の骨が入ったビニール袋がおいてあるのが
見えました。
「うわっ」と思って、部屋を見回すと、兄の枕もとにも動物の骨
が入ったビニール袋がおいてあるのが見えました。こわくなって
布団にくるまって、「骨があるー、骨があるー」みたいなこと
を叫びつづけました。
兄が起き、両親も起きてきました。電気をつけてくれた後、今
あった話を説明すると、まったく信じてくれませんでした。骨
が入っているビニール袋と思ったものは、明日の体育のための
プール道具の袋でした。
寝ぼけてんじゃないよと怒られ、また布団にもぐろうとしたこ
とろ、布団に血の塊がついていました。母に、「興奮して鼻血
だしたんでしょ」といわれましたが、まったくそんな形跡は
ありません。いったいなんだったのでしょうか。。
他にも、その家では屋根でだれか歩いている音がしたり、
毎日毎日真夜中に下駄の音が近づいてくるのがきこえて、家の前で
消えたりしました。また、普通の直線道路なのに、家の前の電柱に
1年半で2回車がぶつかりました(転勤族だったもので、1年半で
引越し)。
巨人
- 453 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/03/05 18:53
- 高校生の時、巨人を見た事がある。
(ちなみに、原監督率いる野球チームではない。)
夏場の蒸し暑い夕方に近所のスーパーでの買い物を頼まれて、
スーパーに行った。
牛乳を買おうと、乳製品売り場で牛乳を物色していたら、
私の目の高さにジーンズのベルトが見えた。
(私の当時の身長は156cmくらい)
「あれ?」とおもって顔を上げると、
推定3m50cmくらいのひょろ長い背丈で、派手目のシャツにジーンズを穿いた人が、
精肉売り場の方へ歩いていくのが見えた。
店の天井にもう少しで頭がついてしまいそうだった。
私の周りには、夕方の買い物に来ている奥様達が何人かいたが、
だれもその人に気付いていないようで、普通に買い物をしている。
「あまりの暑さで幻覚でも見えるようになっちまったんかい」と思って、
試しに自分の頬を思い切りつねってみたところ、メチャクチャ痛かった。
それに夏場のスーパー、いつもよりエアコンの温度を下げていたはずだ。
「暑さで幻覚を見る」なんて出来る訳が無い。
あの巨人は一体何だったのか未だに分からない。
ウソだと思われるかも知れないけど、自分は確かに見た。
髪を引っ張る
- 427 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/03/03 18:44
- 私は時々後ろから髪の毛を引っ張られる時がある。
誰かがイタズラしたんじゃないかとその都度後を振り返るが誰もいない。
夜道を家路につくためとぼとぼ歩いているとそんなことがニ三度あり、
お化けだろうが何だろうが頭にきたので間隔をよんでさっと後を振り返ると
男の子みたいな格好をした女の子が首をかしげてビックリしながら飛びのいた。
「あにすんのよ」と言いかけたところで溶けるように闇に姿を消してしまった。
どこかで観た事がある子だなあ、と考えていたら、そのまんまの姿をアルバムに
見つけた。紛れも無い幼き日の自分であった。
で、嘘みたいな話だが、髪を引っ張られたその日、交差点で出会い頭の交通事故
があり、一台は、私の通るガソリンスタンドに突っ込んでいた。
思いようによっては不可解な出来事だった。
石
- 417 名前:あなたのうしろに名無しさんが・・・投稿日:03/03/03 15:55
- 小学生の頃、私は少年サッカーのチームに入っていました。
ある日の放課後、私達はいつものようにサッカーの練習をしていました。
その日は、グランドを二分割し、一方でソフトボールの練習もやっていました。
パスの練習をしている時、私の相方が見当はずれの方向にパスを蹴り、
ボールはコロコロと転がって、グランドの端にある渡り廊下に入り込んでしまいました。
しかたなく、私は小走りでボールを取りに行きました。
その渡り廊下は、校舎と講堂をつなぐものでした。
風雨を避けるために、白い半透明の波板で囲われていましたが、
陽光が透けて、中は明るい感じです。
一方の壁際には下駄箱が並び、もう一方の側には傘立てが一列に置かれていました。
その傘立ての隙間に、サッカーボールが入り込んでいます。
それを拾って廊下から出ようとした時、
ソフトボールの練習をしている子が外から大声で呼びかけてきました。
「おーい、そっちへタマ行ったぞー。」
どうやら、誰かの打球が大フライとなってこっちへ飛んで来るようです。
廊下を囲っている波板はプラスチック製なので、
ボールが屋根を突き抜けてしまうことも時々ありました。
- 418 名前:417つづきです投稿日:03/03/03 15:58
- とっさに逃げようと思ったのですが、
外の様子が殆どわからず、どこにボールが飛んでくるのか判らない。
渡り廊下から出ようにも、あと2~3秒くらいしか時間がない。
結局、その場から動かずに、ボールが落ちてくるのを待つことにしました。
ソフトボールだから屋根でバウンドするかもしれないし、
当たってもそんなに痛くないだろう、そう考えていました。
外からは「当たる当たる!」などと叫ぶ数人の声が聞こえてきます・・・
バンッ!
大きな音がして、目の前を黒い影が横切りました。
スピードが速すぎて、殆ど何も見えませんでしたが、
ボールが天井を突き破ったのだな、と思いました。
それにしては、音が大きすぎるような気もしたのですが、
あまり気にすることなく、足下に視線を落としました。
足先から30㎝くらい離れたところに、石がありました。
拳二つ分くらいの大きな石が、コンクリートの床を割って、半分くらいめり込んでいます。
とっさに何が起きたのか判らず、白っぽいその石と割れた床をボーっと見ていました。
- 419 名前:417おわりです投稿日:03/03/03 15:59
- おーい、当たらんかったかぁ」
その時、ソフトボールをしていた子供が、渡り廊下に飛び込んできました。
「何してるんや?」
私が今しがた見たままの事を伝えると、その子は怪訝な表情になりました。
彼は、ボールが渡り廊下の屋根を突き破ったのを見て、
私に当たっていたらマズイと思い、慌てて飛び込んできたそうです。
石の事を聞くと、そんなものは見ていない、と答えました。
外に出て他の子供に聞いたのですが、彼の見たことと大体同じでした。
数人で石の所へ戻ってみると、石は相変わらず床にめり込んだままでした。
取り上げてみると、特に変わったところのない、白っぽい普通の石です。
熱くも冷たくもない、その辺に転がっているような石でした。
渡り廊下の天井に他に穴は空いていませんでしたから、
屋根を突き破ったのは、この石に間違いありません。
「じゃあボールはどこへ行ったんだ?」
皆でソフトボールを探しましたが、結局見つかりませんでした。
どう考えてもボールが石に変わったとしか思えませんでしたが、
言ってみれば、ただそれだけのことで、
誰かが不幸に見舞われたり、石のことを聞いて回る謎の人物が現れたり、
そんなドラマチックな展開は一切無かったので、それっきり忘れていました。
今、思い出しても全然怖くない、不思議な思い出です。
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